6月に行われた鳥取県智頭町の町議補選で「オカラ」と書かれた1票をめぐり、同町選挙管理委員会が有効票と認めたため、当選が無効とされた岸本真一郎さん(55)が11日、当選無効の決定を不服として同県選挙管理委員会に審査を申し立てた。
 岸本さんは844票で最下位当選。1票差の843票で落選した岡田和彦さん(71)の異議を受け、町選管が7月「オカラはオカダの書き間違い」として有効と判断。岸本さんと岡田さんの得票が同数となり、当選無効と決定した。
 申し立てで岸本さんは、自分が飼育する牛にオカラを与えていることは町民に知られていると指摘。「オカラは自分を指しており、オカラとは無関係な岡田氏を指したものとは考えられない」と主張した。申し立て後、岸本さんは「発音し間違えることはあっても書くのは別」と話した。
 県選管は18日、申し立てを受理するかどうかを決める。(共同通信